デグーが寛ろいだり眠ったりできる「快適な寝床」を作ってあげましょう。野生のデグーは天敵から見つからないよう巣穴を掘り、群れで暮らしています。我が家のデグーも穴倉を作ってあげると潜りこんで遊んだり、その中で寝ていたりします。デグーの本能がそうさせるのかもしれませんね。
本来の暮らしに近い環境を整えることは、デグーのストレスを減らすことにもなります。そのため、巣箱やハンモックなどの寝床は必ずケージ内に入れたいアイテムです。
巣箱・ハンモックを選ぶポイント
大きさ、素材、お手入れのしやすさなどが選ぶポイントになります。あとはデグーが好きそうな巣箱やハンモックを選びたいところですが、こればかりは実際に入れてみないとわかりません。何種類か用意してみてもいいかもしれません。
大きさをチェック
デグーの大きさは体長12~20センチ、体重は170~250g程度ですが、大きい子だと体重が300gくらいになることもあります。デグーがゆったり入れるサイズを選びましょう。
多頭飼いの場合は、2匹仲良く巣箱に入るかもしれません。大きめサイズを選んであげましょう。繁殖させたい場合は、赤ちゃんが生まれてもゆったりできるサイズがあるとよいです。
お手入れしやすいもの
中が尿やフンで汚れます。また、巣箱の上でデグーが過ごすと屋根の上も汚れてしまいうので、お掃除しやすいものがおススメです。屋根が取り外せるタイプはお掃除が楽です。布製のベッドやハンモックは、手洗いできるものにします。
デグーの個体によりますが、ベッドの中で頻繁に尿やフンをしてしまう子もいます。洗い替えがあると良いかもしれません。うちの初代デグー(♂)は頻繁にベッドを汚してしまうので毎日交換していました。
巣箱を選ぶ
巣箱は木製のものが多く、ケージの雰囲気に合いそうな巣箱、デグーが入ってくれそうな巣箱を探してみてください。
SANKOデグーハウス
木製の巣箱は、上に乗ってくつろぐこともできます。木製の巣箱は、デグーが齧ってしまうことを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
SANKOウッド・ハウス(G)
天板が外せるタイプや底板がスライドするタイプなので、掃除しやすくなります。デグー以外にも、チンチラやプレーリードッグなどにもピッタリの木製ハウスです。
とびばこハウス
とびばこハウスなら、デグーが乗ったり中に入ったりと遊ぶこともできます。デグー以外ではモルモットやハリネズミ、ハムスターにもオススメです。
デグーハウスおふとんハウス
おふとんが付いた木製巣箱です。巣箱の中に、すっぽり入れると冬は暖かく過ごせそうです。うちのデグーもぬくぬくできる環境が大好きです。
陶器・テラコッタ製の寝床
陶器やテラコッタ製はひんやりするので、夏を涼しく過ごせます。
また、デグーが齧ってしまう心配もありません。割れると危険なので、取り扱いに注意し安定したケージの底に置いてあげましょう。
テラコッタトンネル
夏用のセカンドハウスにオススメです。デグー、シマリス、モモンガ、ジャービル、ラットなども使用できます。吸湿性が高い素焼き素材は年中使えます。
ヤシの実をくりぬいた巣箱も人気
二方向から出入りできる、ヤシの実をくりぬいた巣箱もあります。ケージに取り付けてぶら下げるようにして使います。小さめなので、デグーの好みも分かれるようです。セカンドハウス用として置くといいでしょう。
SANKOココハウス
デグーやハムスターなど、小動物用のハウスです。固定用金具付きなので、床置きでもワイヤー固定でもOKです。
床置きと吊り下げ設置両方可能なベッド
汚れも比較的取り除きやすく、あったかボア素材なので冬でも重宝します。床置きと吊り下げ、どちらでも可能です。うちのデグーは吊り下げると入ってくれないので、床置きで使用しています。デグーが素材を噛む場合は注意が必要です。理由は後述します。
SANKOのリスハムフードベッド
ボア素材なので冬でも活用できます。うちのデグーたちは2匹でこの中に入っています。少し狭そうですが、とても可愛いです。
巣箱の設置場所は?
デグーが落ち着ける場所に置きます。ケージの隅に設置してあげるといいでしょう。巣箱にもよりますが、中にやわらかい牧草を入れてあげるもいいかもしれません。ヤシの実タイプはケージに固定するので、落ちないようにしっかり付けましょう
ハンモックを選ぶ
ハンモックは、ケージに取り付けて使います。ケージの上のほうに設置してあげるといいでしょう。齧る癖が強いデグーは、布製のハンモックも齧ってしまうかもしれません。その場合は危険なので、ハンモックの使用はやめましょう。
ハンモックは、4隅にケージに取り付ける器具が付いています。強度を確認して取り付けてあげましょう。デニムのような素材や、ふわふわした素材があります。気に入ると複数で乗って眠ることもあります。ハンモックは風通しがよく、夏におススメです。
ステージ・モック
生地の肌触りもよく、気持ちよさそうです。コロンと寝ているデグーをSNSでよく見ます。デグー以外にもシマリス、モモンガなどの小動物にオススメです。
ポケットやトンネルのようなハンモック
デグーの身体がすっぽり収まるポケットのようなハンモックや、トンネルのようなハンモックもあります。体が隠れるので落ち着いて眠ることができます。
冬はこういうタイプのハンモックが温かくてオススメです。このタイプは吊り下げることもでき、床置きすることもできます。
トンネル式ハムスターベッド
滑らかな手触りの上質なボアを使用しているベッドです。デグー、シマリス、モモンガ、チンチラ、モルモットなどの小動物にもオススメです。
ハンモックは手作りも
ハンモックは手作りする飼い主さんもいます。お気に入りの素材や布で、デグーの体の大きさに合わせて作れることがメリットです。爪がひっかからない素材の布・水洗いができる布を選ぶこと、しっかりケージに固定することがポイントです。
巣箱とハンモック両方設置してもOK
ケージの下のほうに巣箱を設置して、ハンモックを上のほうに取り付けると、デグーがその時の気分で休憩することができます。レイアウトを考えるのも楽しいですし、セカンドハウスがあるとデグーも寛いでくれそうです。
デグーの寝床で大切なことは
デグーが巣箱やハンモックで気持ちよく過ごすために、どんなことに注意したらいいでしょうか。お手入れを怠ると意外な危険もあるので、ケージ内と合わせて定期的にチェックしてあげてください。
寝床のお手入れと掃除を忘れずに!
巣箱もハンモックもお手入れ・お掃除は定期的にやりましょう。
また、汚れが目立ったらすぐに掃除することも大切です。木製の巣箱は、底にフンが溜まっていないか、尿で湿っていないか確認します。敷材は、こまめに取り換えます。
巣箱もハンモックは水洗いをして天日干しすると清潔に保てます。尿が染みてしまうので定期的に洗ってあげましょう。我が家は2~3日に一度は必ず洗っています。
寝床やハンモックの注意点
「ハンモックの布に足を引っ掛けてしまう事故」、「リス・ハムフードベッドの穴に首を突っ込んでしまう事故」がありました。デグーやその他の動物は、飼い主が予想もしないことをしてくるので、これらの事故は特定の商品だけに起きるわけではありません。
寝床やハンモックにも意外な危険性があります。「布はほつれていないか」、「ベッドに穴はあいていないか」、日頃から確認するようにしてください。
ハンモック宙づり事件を書いてみました。布のところに爪を引っ掻けてサスケが怪我をするところでした。デグー飼いな皆さんもハンモックにはご注意ください。#デグー pic.twitter.com/395SR4Rm2g
— TORU@デグーと暮らしてます (@degu_lifeis) 2018年6月3日
リス・ハムフードベッドについてのお知らせです。
このベッドを使用されている方は、写真のように穴が空いてしまったら、すぐに買い替えることをオススメします。
以前、この穴に首を突っ込んで亡くなってしまったデグーさんの話を聞きました。(うちは常にストックを用意してます)#デグー #小動物 pic.twitter.com/eqLc9XI1se
— TORU@デグーと暮らしてます (@degu_lifeis) 2018年1月5日
寝床グッズをなかなか使ってくれないときは
今一つ気に入らないのか、「中に入ってくれない」、「寝てくれない」ということもあります。最初は警戒することもあるので、焦らずに見守りましょう。
それでも使ってくれないときは、「落ち着かない場所にある」、「素材が気に入らない」などの原因があるかもしれません。場所を移動して、おやつなどで誘導するか、まったく違う巣箱を試してもいいかもしれません。楽しみながら、デグーの寝床づくりをしてあげましょう。