デグーの快適お部屋作り。そろえておくと便利なグッズを紹介します

デグーの快適生活

いよいよデグーと一緒に暮らすことになったら、毎日快適に過ごせる空間を作ってあげましょう。そのためには、飼育に必要なグッズを用意しなければなりません。
しかし、はじめて飼う時はわからないことも多く、迷ってしまうこともあります。

どんな部屋にするとデグーが喜ぶのか。フード入れや水入れはどのようなものがいいのか。ケージの下には何を敷けばいいのか。はじめてデグーを飼う方のためにご紹介していきます。

 

デグーが1日の大半を過ごすための快適なお部屋って?

デグーが毎日快適に過ごせるように、必要なグッズをそろえてあげましょう。デグーが快適に過ごせるということは、健康で長生きする秘訣にもなります。飼い主さんにとっても、デグーのお世話をする仕組み作りは大切なことです。

環境エンリッチメントをめざしたい

動物が本来もっている習性や行動を尊重する飼育形態を環境エンリッチメントといいます。環境エンリッチメントは、動物福祉に基づく考えです。動物園にいる動物はもちろん、実験動物などあらゆる飼育動物にこの考えは適用されてきています。

“アステラスでは「各動物種が本来保有する習性及び行動を、より 尊重する飼育形態」と定義している。” LABIO21 2016.7

“環境エンリッチメント(environmental enrichment)とは、「動物福祉の立場から、飼育動物の“幸福な暮らし”を実現するための具体的な方策」のことを指します。

引用:市民ZOOネットワーク

そのため、デグーがもともと持っている習性や行動を知り、なるべく尊重してあげられる環境づくりを目指してあげましょう。具体的には、自然下におけるデグーの行動ができるような環境づくりをすることです。

具体例

  • ジャンプしても頭がつかえない高さのあるケージを用意すること
  • 砂浴びができるようにする
  • 穴掘りができるスペースを作る
  • 巣穴のように過ごせる寝床を用意してあげる

このような環境を目指すことで、デグーのストレスを減らすことができます。完全に自然の状態を再現しようとムリはせず、できるかぎり快適に過ごせるように、>環境エンリッチメントを考えてみましょう。

どんなグッズが必要?あると便利?

デグーグッズ

環境エンリッチメントの観点から、具体的にどんなグッズが必要か見てみましょう。これらはペットショップやネットの通販で購入できます。

デグーに必要なグッズ

  • ケージ
  • 床敷き
  • フード入れ
  • 牧草ホルダー
  • 水入れ
  • 砂浴びセット
  • 回し車
  • 巣箱
  • 止まり木・コーナーステージ
  • かじり木
  • 移動用のケージ

ケージはどんなものがいい?

基本的にはデグー向けと書かれたケージを購入しましょう。ペットショップで相談することもオススメです。デグーは体長約12~20cm程度の小さな動物。ケージもそれに合わせて、ハムスター用でも十分なのではと思いがちです。

しかし、デグーはとても活発です。ジャンプすることも多いのでレイアウトを考慮したケージを購入します。ネット販売しているケージの大きさや重さを調べてみました。高さがあり、大きいケージは多頭飼いにも向いています。

ケージの大きさや重さ

  • 幅43.5×奥行50.0×高さ62.0cm 重さ4,350g
  • 幅37.0×奥行41.5×高さ54.5cm 重さ3,760g
  • 幅40.8×奥行36.2×高さ94.0cm 重さ5,760g

高さがあるものは、渡り木やステージなどを配置してケガを予防することが大切です。ケージの素材はスチール製が多いです。底の部分はプラスチックで引き出し式になっていてお掃除がしやすい仕様になっているタイプもあります。

器用なデグーは、ケージの扉を開けてしまうこともあります。脱走予防として、扉にナスカンを付けておくと便利です。

デグーのケージは「水槽タイプのケージ」「ワイヤータイプのケージ」があります。それぞれのメリット、デメリットなどは、以下記事の項目「ケージはどんなものがいい?」で詳細を載せています。
(参考:はじめてのデグー。飼い方は?慣れるって本当?すべて伝えます!

床敷きはどんなものがいい?

床には、ウッドチップウッドペレットおがくずを敷きます。ケージを購入すると、底は金網になっていて、下に排泄物が落下するような仕様になっているものが多くあります。

便利そうに見えますが、デグーが足を傷める可能性があるので、金網は取り外してウッドチップなどを敷いてあげましょう。ウッドチップウッドペレットを敷き詰めておくと、衝撃を吸収してくれるので安心です。

吸水性に優れているので尿も吸い取ってくれて、消臭作用もあります。さらに、おがくずや柔らかいチモシーも一緒に敷いてあげると、ふかふかになります。デグーは掘って潜るのが好きなので、ちょっと深めに敷き詰めてあげると喜びます。

注意点

ウッドチップは、デグーだけでなく飼い主もアレルギーを起こす場合があります。異変を感じたらすぐに使用を止めましょう。

フード入れは陶器がオススメ

デグーの食器

デグーのご飯を入れる食器は、重みのある陶器がオススメです。プラスチックだと齧ってしまう可能性が高くなります。傷がついて破損してしまうと、口の中をケガする危険もあります。また、あまり軽いとひっくり返してしまいます。

ケージの角におけるような形になっているタイプや、ケージに取り付けられるタイプもあります。幅10cm程度、深さは4.5cmくらいで、手前が少し低くなっているとデグーが食べやすいでしょう。


デグーのフード入れ
陶器のように重めの食器がオススメです。器の中に排泄することもあるので、毎日キレイにしてあげてください。


牧草はホルダーに!

牧草はホルダーに入れて食べさせましょう。ケージに取り付けるタイプが便利です。デグーはチモシーなど牧草を食べます。床に敷いてもいいのですが、それとは別に、いつも新鮮な牧草を食べられるようにしてあげることも大切です。


牧草ホルダー
小屋に固定で付けられるエコフィーダーがオススメです。レイアウトに合わせて、お好みの牧草ホルダーを設置してあげてください。

水入れは吸水ボトルがオススメ

新鮮なお水をいつでも飲めるように、給水ボトルを用意しましょう。器に入れて床などに置くよりも、ケージに取り付ける給水器がオススメです。水が出てくるところなどを齧っていないか、時々チェックしましょう。


給水ボトル
長く使っていると>、水垢やカビで水の出が悪くなる給水ボトルがあります。数年に一度、新品に変えてもよいかもしれません。また、新品のものでも、ごく稀に「水が出ない」という欠陥品もあるので気をつけてください。


砂浴びセットで快適に

デグーは砂浴びをして体を清潔にします。砂浴びの容器を用意して、いつでも砂浴びができるようにしてあげましょう。デグー用の砂浴びボトルと、デグー用の砂を購入して入れてあげます。砂はだいたい2,3cm程度入れ、週に1度新しい砂に交換してあげます。
(参考:デグーの砂浴びについて!デグーの健康のために知っておきたいこと

回し車でストレス解消

デグーの回し車

デグーが運動不足にならないように、必ず回し車を入れてあげてください。回し車があることでストレス解消にもつながります。大きさはチンチラが使うサイズが適しています。ハムスター用は小さすぎるので避けてください。

巣箱でくつろげるように

ケージのなかに巣箱を用意してあげると、デグーがくつろぐことができます。いろいろな種類が売っているので、いくつか用意してあげるとお気に入りを見つけるかもしれません。巣箱の中にウッドチップや牧草を敷いてあげるのもよいと思います。

コーナーステージ・齧り木

高さのあるケージには、止まり木やコーナーステージがあると、デグーが途中で休憩したり遊んだりすることができます。ケージに取り付けられるタイプもあるので、デグーが喜ぶレイアウトを考えてあげましょう。コーナーステージは、ケージの角に取り付けられるようになっています。デグーがジャンプしたときの足場にもなります。

ケージ内には齧り木も必要です。>歯が伸び続けるデグーにとって、齧ることは大切なことです。好きな時にかじれる齧り木も入れてあげてください。すぐになくなることもあるので、いくつか用意しておくと安心です。

我が家ではケージに取り付けられるかじり木コーンりんごの木などを入れています。かじり木コーンは一ヵ月くらいでボロボロになるくらい齧り尽くしています。


木製コーナーステージ
サイズは大と小があります。レイアウトに合わせてご購入ください。ステージに尿をしてしまうので、我が家では複数個用意し、毎日洗って天日干をしています。


齧り木
我が家はももバーやパパイヤなどのかじりんぐバーシリーズが大好きです。デグー以外にも、うさぎ、ハムスター、リス、モルモットなどの小動物が遊べる「りんごの木」などもオススメです。

デグーのためにいろいろ工夫してみましょう

デグー

その他にも色々と必要な物が出てくると思います。とくに防寒対策は必須と言えます。デグーのためのグッズは、必須な物あると便利な物デグーとのコミュニケーションに必要な物など、たくさんあります。

最初に必要な物については、「デグーをお迎えする前に知っておきたい!デグー飼育のために用意すべき物」の記事にまとめていますが、それ以外のグッズに関しては、一緒に暮らしてみて、必要であれば購入すればよいと思います。

いろいろなグッズを買って気をつけたいのは、どんな道具でも設置方法によっては怪我をしてしまう可能性があるということです。>巣箱が傷んでいないか、回し車が壊れていないかなど、チェックしてあげてください。