デグー・チンチラ・モルモット、それぞれペットとして人気のある動物です。共通点が多くあるため、みんな同じネズミのようなもの・・・と思われがちですが、実はまったく異なる動物です。それではどんなところが違うのでしょうか。
デグー・チンチラ・モルモット、似ているところはどこ?
それぞれ知能も高く、感情表現が豊かでなので、みんな「かわいい」ことは間違いありません。それではどんな共通点があるのか見てみましょう。
共通点は「アンデス生まれ」
この動物たち共通点は、アンデス地方の原産であるということです。
しかし、デグーは標高1200mあたりに生息し、昼間活動していますが、チンチラは標高4000mとかなり高い場所で夜間活動しています。
モルモットもアンデスの高地に生息する夜行性の動物です。この地方は乾燥しており、気温もそれほど高温にはなりません。そのため3種とも高温多湿は苦手です。
3種とも分類学上では「げっ歯目」
デグー・チンチラ・モルモットも哺乳類であり、分類学上では「げっ歯目」に属するまでは同じです。デグーは「デグー科」、チンチラは「チンチラ科」、モルモットは「テンジクネズミ科」です。
どんなものを食べるの?
3種類とも過酷な環境で過ごしているため、たいへん粗食です。草食で、飼育する際は専用のペレットや繊維質として牧草を与えます。ハムスターが食べるナッツなどは与えません。
チンチラは、風味の落ちた牧草は食べなくなるという少し贅沢なところがあります。3種類とも歯が伸びてくるので、歯の伸びすぎ防止に齧り木が必要です。
デリケートな動物
基本的に臆病で、警戒心の強い動物です。
しかし、優しく接していけば慣れてくれる個体もいます。高温多湿が苦手なので、一緒に暮らす場合は温度管理や湿度管理をしっかりすることがポイントです。
毎年、夏と冬になるとペットを亡くしてしまったという話しを必ず聞きます。
「うっかりエアコンを付けず、少しだけ外出したら暑さのせいで死んでしまいました。」私が気温対策に異常なほど気を遣っているのは、こういうことが普通にあるからです。
デグーとの暮らしをスタートしてから、真夏と真冬は電気代が5,000~10,000円ほど上がりました。しかし、それくらい気温調整が大事ですし、動物と暮らすということはお金が掛かるという現実は付いてきます。
関連記事
デグー・チンチラ・モルモットそれぞれの違いは?
それぞれどんな違いがあるのでしょう。違いを知ることでそれぞれの動物たちの魅力を知ることができます。ライフスタイルに合った動物なら、家族の一員として迎えることができます。
人慣れするデグー
デグーの性格は臆病ですが、社会性が高いので一度慣れると飼い主さんの後を追うほど慣れます。群れ同士、多彩な鳴き声を使ってコミュニケーションをとっているため大変おしゃべりです。
喜怒哀楽もハッキリしているので、嬉しいときはピルピル鳴いたり、怒っているときはプー!って鳴いたりして感情を表現してくれます。夜は寝言を言ったり夜鳴きすることもあります。
デグーの特徴
- デグーはチンチラ・モルモットに比べ、人慣れしやすい傾向です。
- 大きさは20cm程度で、ハムスターよりは大きめです。砂浴びをして体の手入れをします。
- デグーはこげ茶のような「アグーチ色」で尾は細く長めです。
- 回し車にのって遊んだり、部屋中を走り回ったりとアクティブです。
- 手先は大変器用です。5本の指を使ってフードを持って食べたり、砂を集めたりすることができます。
- 基本は昼行性で昼間活発に動き、夜は眠ります。
実はアクティブなチンチラ
チンチラの毛色はダークグレーやライトグレーが多いですが、他にアルビノやベージュ・ブラックなどほかの色も見られます。手先が器用なのはデグーと似ています。ペレットを持って食べることができますが、指は4本です。
ボーッとしてるイメージがありますが、ブーブーとかキューキューなど、けっこう鳴きます。また、寝ているときはギリギリ…って歯ぎしりすることもあるようです。
チンチラの特徴
- 大きめの耳が特徴で、ふさふさの尾を持っています。
- チンチラは意外と大きく、体長は35cmほどになります。
- チンチラも砂浴びをするので、砂浴び容器が必要です。
- 外からはわかりませんが、チンチラには「胆のう」という臓器がありません。
- 一見おとなしそうなチンチラですが、実はいたずら好きで大変俊敏な動きをします。
- ジャンプ力があり、1m程度なら軽く飛んでしてしまうので、大きなケージが必要です。
- 知能が高く、飼い主さんに慣れる子が多くいます。
- 夜行性なので昼間はほとんど活動しません。
モルモットはどんな動物?
モルモットは大きさは20cmから25cm程度ですが、体が丸い分デグーよりは大きく感じます。デグーやチンチラに比べると、丸くてずんぐりした体形をしています。
優しく丁寧に接していれば慣れてくれる子もいます。飼い主さんにキュルキュル鳴いて餌をねだったり、後ろをついてきたりします。デグーたちにも言えますが、モルモットはなんでも噛んでしまうので、コードや家具などは気をつけてください。
モルモットの特徴
- 毛は白や茶色、黒などの単色から白地に茶・黒などのカラーがあります。
- 尾はほとんどありません。
- 毛のタイプもストレートや無毛に近いスキニー・巻き毛・長毛など多彩です。
- モルモットの指は前足が4本、後ろ足が3本でそれほど器用ではありません。
- 大変臆病でデリケートですが、おとなしいため、ふれあい動物園で人気があります。
- 環境の変化、温度変化、騒音が苦手です。
- いやなことがあるとカチカチと歯を鳴らしたり、びっくりするような奇声を発したりします。
いかがでしょうか。似ているようで、けっこう違いがある小動物たちなんです。どの子をお迎えするにしても、飼育本を持っておくことをオススメします。私もデグー本を2冊持っていますが、非常に助けられています。
小動物と暮らすなら持っておきたい飼育本
デグー完全飼育
さまざまな観点からアプローチしているので、すでにデグーを飼っている方、これから飼おうとしている方ともにオススメです。
チンチラ完全飼育
コミュニケーション方法や健康管理などが載っているので、チンチラと暮らすなら持っておきたい1冊です。
モルモット完全飼育
飼い方の基本から接し方、生態、医学までわかる1冊です!モルモットを飼うために必要な基本から、接し方、医学までを網羅しています。
ちなみに、デグー+モルモットorチンチラと一緒に生活できるのか・・・それぞれと暮らしている方がいたので、twitterで聞いてみました。
- デグー・チンチラ・モルモットの大きな違いってなんでしょうか?
- 鳴き声、大きさ、ペレットの違いでしょうか。モルとデグーは一緒に飼ってて問題ないですし、友人は3匹とも一緒に飼ってますが特に仲悪くなる!とかはないようですよ(*´▽`*)
先代モルとは部屋んぽも一緒にしてたくらい仲良しでした(*’▽’*)今のモルがどうしてもびびりんちょなので部屋んぽ一緒には出来ませんが、同じ部屋で一緒に暮らしてます!
このようなご回答をいただきました。※上記のやりとりはこちらです
それぞれの個性や特性を大切にすれば、どの子もかわいい家族の一員になりそうですね。うちは現在デグーとだけ暮らしていますが、いつかチンチラやモルモットとも暮らしてみたいです。