デグーを病院に連れていくことになったら緊張しますよね。移動中も心配ですし、どんな準備をすればいいのか不安です。そこで今回は、「何を準備して、どんなことに注意すべきか」を紹介していきます。(執筆者:animal_care_information)
動物病院に行くときは伝えたいことを事前に整理しておく!
1つ目のポイントは、受診理由を明確にすることです。飼い主一人あたりの診療時間は限られています。自宅でも動物病院の待合室でもかまいません。診察室に入る前に「もっとも診て欲しいのは何か」を決めておきましょう。
(参考:デグーの動物病院選び5つのポイント!かかりつけは2軒あると安心)
ポイント
- 気になるサインが病気からくるのか知りたい(健康診断など)
- だいたいの病名はわかっている(再発、他の子で経験済みなど)ので、自宅での注意点が知りたい
- とにかく治せるところは全部治療してほしい(緊急時など)
「獣医さんに全部お任せすれば安心」という考え方は間違っています。せっかく色々準備してデグーを連れて来たのですから、疑問点や要望が解決するように、飼い主側も情報提供の努力が必要です。
「足が気になるけど、実はしっぽも・・・、あ、歯もついでに」という気持ちもわかります。健康診断では納得いくまで全身チェックしてもらうのもいいでしょう。
しかし、もし足に痛みがあり、その他はデグー本人が気にしていないとしたらどうでしょう?焦らず、欲張らず。デグーの声に耳を傾けて「今日はここを中心に診てもらおう」というポイントを決め、それについて詳しく説明できるようにしておきましょう。
ポイント
「様子がおかしい」というのがわかったら、できれば「写真・動画」で撮り、獣医の先生に見せてください。こうすることでやりとりがスムーズになります。
デグーを連れて動物病院に行く時はおかしいと感じる様子の写真や動画を撮って行くことをお勧めしたいです。
診察の僅かな時間では症状が表れず『様子を見てください』になることも。
せっかくの通院を無駄にしないためにも、様子を撮った動画があれば、それで診断がつくこともあります#デグー #通院— *~典紗(つかさ)~* (@Degus_7garnets) 2018年10月11日
病院への移動手段はデグー目線で!
病院に移動するときは様々な不安があると思います。どんなキャリーを使用すればいいのか?何を気をつければいいのか?移動手段のメリットデメリットを含めて紹介します。
デグーの視点で選ぶケージ選び
移動中のケージは「見た目の快適さよりもデグーの視点で選ぶ」ことを重視してください。通常、飼育しているケージが小さめであれば、それごと自家用車に乗せていくこともできます。メリットは、普段の飼育状況が獣医師に伝わりやすいため、怪我や問題行動の原因を突き止めやすいことです。
一方、デメリットは「大きな空間で揺られながら移動する不安感・衛生面(動物病院から病原菌を持ち帰る可能性)・同居の子をどうするか」、などがあります。
ポピュラーな移動手段としては、「キャリー・ハムスターケージ・昆虫用プラかご」を利用することです。温度管理と換気に注意しながら上手に利用しましょう。ただし、プラスチック製の容器やキャリーは短時間で破壊されてしまうことがあります。活動的なデグーにはあまり向かないかもしれません。
待合室では、膝の上に乗せてタオルで隠すとデグーの不安を軽減し、飼い主との密着感があります。その場合、敷料は普段使用しているもの(牧草など)にティッシュやキッチンペーパーをプラスするといいでしょう。尿を吸収するため、身体が汚れるのを防げますし、「どんな色の尿がどのくらい出ているか」、診察の参考にもなります。
病院に行くときは、むやみに飲食させない!
病院が遠い場合、持ち物は色々持っていくべき?ごはんや水はあげていいの?と不安になり、あれもこれも持ってきたくなりますよね。
しかし、「むやみに飲食させない」ようにしてください。
「持ち物」の例
- いつものごはん
- おやつ
- 水が飲める容器
- 保冷剤(夏)
- カイロなど保温できるもの(冬)
- キャリーを覆うもの(タオルなど)
保冷剤や保温剤は、適宜調節しながら使ってください。くれぐれもケージの中に直接カイロを入れたり、全面を保冷剤・保温剤で覆ってしまわないようにしてください。熱がこもることでケージの中が熱くなり、それが原因で死亡する事故が起きています。
注意点
ぐったりしていてあまり動けないデグーを連れて行く場合、時々寝返りを打たせてあげるなど、「低温やけど」や「冷えすぎ」に気をつけて動物病院に向かいましょう。
「ごはん・おやつ・水」は原則としてケージに入れないでください(敷料の牧草は例外)。診察の結果、麻酔をかけることになったら絶食状態の方が治療しやすいからです。
また、診察で緊張した直後に、慣れない環境でごはんを食べると消化不良をおこすこともあります。では、何のために持っていくのかというと「検査入院や預かりが急に決まった時に備えて」です。
最近では、牧草やデグーフードを常備している動物病院も増えてきました。
しかし、体調不良のときは食べ慣れたものが一番です。万一、その場で預かってもらうことを想定して、いつものごはん・おやつを少々と、水が飲める容器を持参しましょう。
おわりに
これらのことは「移動時間・気温・移動手順」によって条件が変わってきます。臨機応変に対応してください。
また、動物病院に行く前は「これからデグーを連れて行っても大丈夫ですか?」と必ず電話で確認することをオススメします。